蓄電池は災害時に役立つ?目的に合った容量や種類を詳しく紹介 地震や台風などの自然災害が頻発する日本では、停電時の電力確保が重要な課題となっています。

蓄電池を導入することで、災害による停電時でもスマートフォンの充電や照明、冷蔵庫といった最低限の家電を使用でき、非常時の不安や不便さを軽減することが可能です。

この記事では、災害時の停電リスクに蓄電池で備える重要性と、蓄電池の種類ごとの特徴、どの程度の期間使用できるのか、選び方のポイントを分かりやすく解説します。
 
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太陽光発電は災害時に使えないって本当?備え方でメリットを最大限に活かす方法を紹介>>
 
【この記事で分かること】
  • 過去の災害から停電期間を予測して備えられる
  • 災害時に役立つ
  • 蓄電池の種類 蓄電池の選び方
 
■目次
  まとめ
 

災害時の停電リスクに蓄電池で備える重要性

日本では地震や台風などの自然災害が頻発し、これまでに多くの地域が大規模な災害に見舞われてきました。技術が進化して生活は便利になったものの、現代の暮らしは電気に大きく依存しているため、停電が起きると日常生活に支障をきたします。

そのため、災害による突然の停電で電気が断たれた際にも最低限の電力を確保できるよう、備えなければなりません。そこで役立つのが蓄電池です。蓄電池は、電力会社から購入した電気や、太陽光発電で発電した電気を蓄えておき、平常時だけでなく停電時でも自宅で電気を使えるようにする設備です。

まずは、もし停電が数日間続いた場合、生活にどのような影響が出るのか、過去の災害事例を振り返りながら、停電のリスクを整理します。その上で、蓄電池が具体的にどのように役立つのか、そのメリットをご紹介します。

過去の災害と停電復旧までの期間

災害による停電は、想像以上に長期化する可能性があります。停電が続く間は、冷蔵庫や照明、エアコンなどの家電が使えず、暗さや暑さ・寒さに耐えながら過ごさなければならないだけでなく、情報収集が難しくなるなど不安や不便さを強いられる生活となってしまいます。

実際に、過去に発生した台風や豪雨による最大停電戸数と、99%停電解消までの時間は、以下のとおりです。
 
発生年月 災害名
(主に被災した電力会社)
最大停電戸数 停電解消までの時間
2018年7月 西日本豪雨
(中国・四国電力)
約8万戸 約100時間
(約4日)
2018年9月 台風21号
(関西電力)
約240万戸 約120時間
(約5日)
2018年9月 台風24号
(中部電力)
約180万戸 約70時間
(約3日)
2019年9月 台風15号
(東京電力)
約93万戸 約280時間
(約12日)

表からも分かるように、大規模な停電では復旧までに早くても約3〜5日、場合によっては1週間以上かかるケースも珍しくありません。さらに、近年は災害そのものが甚大化している傾向があり、停電リスクは決して他人ごとではありません。

こうした状況を踏まえると、非常時に備えて家庭で最低限の電力を確保しておく重要性は、ますます高まっているといえるでしょう。

災害時に蓄電池が役立つ理由

災害時に蓄電池が役立つ最大の理由は、停電によって生活基盤が脅かされる事態を防ぎ、安全と安心を「継続的に」確保できる点にあります。

災害による停電は数日間に及ぶこともあり、電気がない状態が続くと以下のような深刻な問題に直面しかねません。
  • 健康リスク:エアコンなどの冷暖房が停止し、夏の熱中症や冬の低体温症など、命に関わる健康リスクが高まる
  • 情報遮断:スマートフォンの充電が切れると、災害情報の収集や安否確認の手段がなくなる
  • 食料問題:冷蔵庫が止まれば、備蓄していた食料が腐る
停電中は、これらの影響が時間の経過とともに大きくなり、心身ともに負担が増していくものです。モバイルバッテリーやポータブル電源でも一時的には対応できますが、容量に限界があるため、停電が長引くと電力が尽きてしまいます。

その点、蓄電池があれば、こうした状況でも必要な家電を稼働させることができ、災害時の助けになります。

太陽光発電と組み合わせて使用することで、日中に発電した電気を蓄えて夜間に使うサイクルを確立でき、停電が長期化しても対応できるでしょう。

災害時に活用できる蓄電池の種類

災害時に活用できる蓄電池には、持ち運びできて手軽に使えるタイプから、住宅の屋根などに設置して日常使いもできる本格的なタイプまで、いくつかの種類があります。それぞれの特徴や用途、向いている家庭の条件が異なるため、違いを理解しておくことが大切です。

ここでは、災害時の備えとして特に活用される「ポータブル蓄電池」と「定置型蓄電池」について、役割やメリットを解説します。

ポータブル蓄電池

ポータブル蓄電池は、持ち運び可能な充電式の蓄電池です。通常はキャンプやアウトドアで利用されることが多く、AC電源やUSBポートを備えているため、スマートフォンの充電や小型家電の使用に便利です。

持ち運びできる重さで設計されており、災害による避難時にも移動先へ持っていきやすく、避難所や車中泊など、電源が確保しにくい環境でも電気を使えるメリットがあります。

また、ソーラーパネルと組み合わせて使用できるタイプも多く、蓄電池の残量がなくなっても、太陽光さえあれば電気を発電できる点も安心材料の一つです。

ただし、ポータブル蓄電池は蓄電容量が限られているため多くの家電を同時に使用することは難しく、長期間の停電に単体で対応するのは現実的ではありません。

停電時にポータブル蓄電池だけで過ごす場合は、最低限の灯りの確保やスマートフォンの充電、小型家電の使用程度に限られる点には注意が必要です。

定置型蓄電池

停電時に備えて大容量の電力を確保したい場合は、定置型蓄電池がおすすめです。定置型蓄電池とは、建物内に設置して使用する大容量の蓄電システムのことです。

以前は、商業施設や病院、企業などで用いられることが一般的でしたが、近年は家庭用モデルが普及し、住宅に設置するケースも増えています。

家庭用の定置型蓄電池には、主に以下の3つの種類があります。
 
定置型蓄電池の種類 特徴
リチウムイオン蓄電池
  • 普及率が高い
  • 軽くて電力量が大きい
  • 継ぎ足し充電に向いている
鉛蓄電池
  • 高い電圧を発揮できる
  • 電力容量に対するコスパが良い
  • 継ぎ足し充電すると放電電圧が低下する
ニッケル水素電池
  • 人体に有害な物質が使われていない
  • 充電・放電速度が速く、出力が高い
  • 使用できる気温の幅が広い

いずれのタイプにも特徴があり、容量・耐久性・コストなど、重視したいポイントによって最適な蓄電池は異なります。

定置型蓄電池には、家全体の電力をまかなえる十分なパワーと容量があるため、長期の停電に備えたい家庭を中心に導入が進んでいます。
 
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蓄電池は災害時に何日使える?

災害に備えて蓄電池を導入する場合、特に気になるのは「停電時にどのくらい電力を使えるのか」という点です。蓄電池の種類や容量、さらに太陽光発電システムとの併用によって、使用可能な日数や使える家電の範囲は大きく異なります。

ここでは、蓄電池単体で設置した場合と、太陽光発電と組み合わせた場合の違いを解説します。

蓄電池単体で設置する場合

蓄電池単体で設置する場合、使用できる日数は蓄電容量や使う家電の種類によって変化します。

一般的な家庭用の定置型蓄電池の容量は7〜10kWh程度とされているため、この容量をもとに、停電時に使用する家電を想定して計算してみました。
 
家電の種類 1時間あたりの消費電力 1日の使用時間 1日の消費電力
冷蔵庫 200W 24時間 4800Wh
テレビ 100W 3時間 300Wh
照明(LED) 10W 5時間 50Wh
スマートフォンの充電 15W 4時間 60Wh
合計 5,210Wh


上記から、1日あたりの消費電力量は約5,210Whと想定され、「1,000Wh=1kWh」に換算すると約5.2kWhとなります。

メーカーや製品によって消費電力は異なりますが、このケースで7kWhの蓄電池を使用した場合、1日で容量の半分以上を消費する計算です。

そのため、停電が2日以内に復旧する見込みであれば、蓄電池単体でも対応できるといえます。

家庭用蓄電池の容量選びについて|選ぶ際の注意点も解説>>

太陽光発電システムと一緒に設置する場合

災害による停電への備えを万全にするなら、蓄電池単体での設置よりも、太陽光発電システムとセットで導入することが推奨されます。蓄電池単体では、蓄えておいた電気を使い切ってしまうと、電力が復旧するまで充電する手段がなく、いくら大容量を選んでも電力の復旧が長引けばいずれ底をついてしまいます。

しかし、太陽光発電システムと組み合わせることで、日中に発電した電気を蓄電池に充電でき、夜間にその電気を使用することが可能です。

このサイクルを活用すれば、停電が長期化しても、安定して電気を使うことができます

もちろん、悪天候や日射量の少ない日が続くと、蓄電池を十分に充電できない場合もありますが、「日中になれば再び電気を生み出せる」という安心感は非常時の大きな心強さにつながるでしょう。

より万全な災害対策を考えるなら、太陽光発電システムとの併用を前提とした蓄電池の選び方が重要です。鈴与のソーラーでは、ご家庭のニーズに合わせた蓄電池・太陽光発電システムをご提案します。

無料でご相談を承っていますので、万が一の停電に備えて電気を確保したい方は、ぜひ活用してみてください。
 
太陽光発電や蓄電池の設置について
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蓄電池と太陽光発電設備を組み合わせて設置するメリット・デメリットを解説>>

蓄電池の性能によって災害時の使い勝手は変わる

蓄電池は、同じ容量でも性能によって災害時に使える範囲や時間が大きく変わります。停電時にどの家電をどれだけ使えるかを決めるのが、「蓄電容量」や「定格出力」、さらに「特定負荷型」か「全負荷型」かといった仕様です。

ここでは、蓄電池の性能による災害時の使い勝手の違いについて解説します。

蓄電容量

蓄電容量は、停電時にどれだけ電力を使えるかを左右する重要なポイントです。容量を決める際は、1日に必要な電力量を計算し、停電が続く期間を想定して検討する必要があります。

家庭用蓄電池には、コンパクトな4kWh程度のものから、10kWhを超える大容量タイプまでさまざまな製品があります。

4人家族でガス併用の一般家庭の場合、1日の消費電力は350kWh。記載例は不適と思われるため削除。

家電の消費電力から必要な蓄電池の容量を計算する場合は、以下の計算式が目安になります。
 
必要な蓄電池の容量=各家電の消費電力の合計(W)×稼働時間(h)÷1,000(kWh)

また、1日の家電使用時間を短くすることで、蓄電池の電力をより長く使えるようになります。普段から各家電の消費電力を把握しておくことも大切です。

定格出力

定格出力は、蓄電池が同時に供給できる電力の最大値を示す指標です。停電時には、定格出力によって、同時に使用できる家電の種類や数が制限されるため、蓄電池選びの際に必ず確認すべきポイントとなります。

例えば、定格出力が3kW(3,000W)の蓄電池の場合、冷蔵庫(200W)、照明(10W)、テレビ(100W)など、合計3kWまでの家電を同時に稼働させることが可能です。しかし、エアコン(600W〜)や電子レンジ(1,000W)などの大型家電を複数同時に使用すると、定格出力を超えてブレーカーが作動し、電力供給が停止する場合があります。

そのため、蓄電池を選ぶ際は、世帯人数や停電時に使いたい家電の種類・数を考慮し、必要な定格出力を決めることが重要です。

特定負荷型か全負荷型

蓄電池には、停電時に電気を供給する範囲によって、「特定負荷型」と「全負荷型」の2つの種類があります。

それぞれの特徴は、以下のとおりです。
 
蓄電池のタイプ 特徴 おすすめの家庭
特定負荷型
  • 電気を使えるのは一部の部屋
  • 使用できる家電が特定される
  • 消費電力が少ない
  • 長期利用が可能
  • 導入費用を抑えたい
  • ペットがいない
  • 子どもや高齢者がいない
  • ガスを併用する
全負荷型
  • 家中で電気が使用できる
  • 日常生活と同じ生活が可能
  • 消費電力が多い
  • 利用できる時間が短い
  • 二世帯住宅
  • ペットがいる
  • 子どもや高齢者がいる
  • オール電化

停電時に最低限の電気が使えれば良いという場合は、導入時の費用負担が少ない特定負荷型が適しています。一方で、子どもや高齢者、ペットがいてエアコンが欠かせない場合や、停電時も複数の部屋に分かれて過ごす可能性がある場合は、全負荷型の方が安心です。

特定負荷型と全負荷型で迷った場合は、停電時にどのように生活したいかを基準に検討すると良いでしょう。

蓄電池の種類はどれがいい?電池・負荷タイプ・変換方式別に特徴や選び方を紹介>>

蓄電池の災害時の活用に関してよくある質問


災害時の停電に備えて蓄電池を導入する際、使い勝手や耐久性、費用面について不安に感じる方は少なくありません。導入前に知っておきたいポイントを押さえることで、より安心して備えられるでしょう。

ここでは、災害時の蓄電池の活用に関してよくある3つの質問にお答えします。

災害時に蓄電池が使えなくなる原因は何ですか?

災害時に蓄電池が使えなくなる主な原因として、自立運転モードへの切り替え忘れや、充電不足、出力不足などが挙げられます。

特に手動切替タイプの蓄電池の場合、停電が発生した際に自分で操作しなければ、電力が供給されません。そのため、事前に切替方法を確認しておくことが重要です。

また、蓄電容量が規定値を下回っている場合や、同時使用する家電の消費電力が定格出力を超えている場合も使用できません。

平常時から、充電状態の確認や自動切替設定の導入、定期的な機器の点検を行い、万が一に備えておくことが大切です。

災害によって蓄電池は壊れないの?

蓄電池は精密機器であるため、設置場所や状況によっては、地震の揺れによる転倒、水害による浸水、強風による飛来物の衝突などで壊れる可能性があります。

災害時に電気を使う前は、必ず蓄電池の状態を確認し、異音や異臭、破損などの異常がある場合は無理に使用せず、専門業者の点検・修理を受けてから運転を再開しましょう。異常があるまま蓄電池を使ってしまうと、発火や感電など二次災害となる恐れがあるためです。

なお、蓄電池を設置する際、「自然災害補償特約」に加入していれば、火災や落雷、台風などの災害による故障を補償してもらえる場合があります。

ただし、多くの保険会社では、地震や津波は補償対象外となっていることが一般的です。地震や津波による損害にも備えたい場合は、蓄電池も補償対象となる地震保険への加入が必要です。

設置費用を抑える方法はある?

家庭用蓄電池の設置費用を抑えたい場合、リースでの導入がおすすめです。リースを利用すると、初期費用を抑えて蓄電池を使用できるため、導入のハードルが下がります。

なお、リース会社によって取り扱っている蓄電池の容量やリース期間は異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

例えば、鈴与のソーラーでは、以下のようなお得なリースプランをご用意しています。
 
鈴与のソーラー 蓄電池リース 鈴与の0円ソーラー
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リース期間 15年 15年
蓄電池の容量 6.5kWh 7.7kWh
月額 税込13,300円~ 税込8,800円~
※別途太陽光のご利用料がかかります

災害による停電時の不便さを少しでも軽減したい場合、蓄電池に加えて太陽光発電システムも導入することで、日中発電した電気を蓄電池に貯めることができるため、より長時間の電力確保が可能です。

鈴与のソーラーなら、蓄電池と太陽光発電システムをセットでおトクに設置できるプランも提供しており、月々の負担を抑えながら導入できます。

停電に備えて蓄電池の導入を検討している方は、鈴与のソーラーへご相談ください。
 
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まとめ

災害時の停電に備えるためには、蓄電池の導入が有効です。

ポータブル蓄電池は持ち運びに便利で、スマートフォンの充電や小型家電の使用に適していますが、容量が限られているため、長期の停電には対応が難しいのが現状です。一方、定置型蓄電池は家全体の電力をまかなえるものもあるため、停電時でも安心して生活できます。

さらに、蓄電池と太陽光発電システムを併用することで、日中に発電・充電しながら電気を使い続けることができ、長期間の停電にも対応可能です。停電中も電気が使えるよう、家庭に必要な電力を計算し、目的に合った蓄電池を選ぶことが大切です。

鈴与のソーラーでは、蓄電池のリースプランを用意しており、初期費用を抑えて災害に備えた蓄電池の設置をご検討いただけます

また、鈴与の0円ソーラーの「太陽光発電システム+蓄電池」のセットプランなら、蓄電池を月額8,800円から利用でき、災害によって停電が長期化した場合にも備えが可能です。

各家庭のニーズに合わせて、最適な蓄電池・太陽光発電システムをご提案いたしますので、災害時の不安を少しでも軽減するために、ぜひ今から停電対策を検討してみてはいかがでしょうか。
 
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