太陽光発電は停電時も使える?注意点や導入メリットを詳しく解説 太陽光発電には電気代の節約やCO₂削減、非常用電源としての活用といったメリットがあり、家庭への導入が進んでいます。特に、地震や台風などによる停電の際、自宅で電気を確保できることは大きな利点です。ただし、停電時に太陽光発電の電気を使用するためには、知っておくべき使い方と注意点があります。

本記事では、停電時の太陽光発電の使用可否、利用時の制限や注意点、停電への備えとして太陽光発電を設置するメリットをわかりやすく解説します。また、「太陽光発電+蓄電池」を組み合わせることで停電時の利便性を高める方法や、費用を抑えて導入する方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
 
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■目次
  まとめ
 

太陽光発電は停電時には使えない?

太陽光発電は停電時でも電気を使うことが可能ですが、実はそのままの状態では電気を利用できません。

太陽光発電システムは、停電が発生すると、安全のために自動的に送電網との接続を遮断する仕組みになっています。そのため、停電時には「自立運転」モードに切り替える必要があります。

ここでは、太陽光発電が停電時にどのように使えるのか、その仕組みと切り替え方法について解説します。
 

自立運転とは?

太陽光発電の「自立運転」とは、停電時にパワーコンディショナ(パワコン)を独立運転させ、専用コンセントから電気を供給する方法のことです。

通常、太陽光発電は電力会社の電力系統(送電網・配電網)と連携して運転しています。発電した電力で家庭内の電力をまかない、足りない分は電力会社から購入し、余剰分は電力会社に売電するという「系統連系運転」による運用が基本です。

しかし、地震や台風などで停電が発生した場合、電力会社の送電網との接続を保護するために、パワーコンディショナの運転は自動的に停止します。これは、停電中に太陽光パネルで発電した電気が送電線に逆流し、復旧作業中の作業員に危険を及ぼすのを防ぐための安全機能です。

パワーコンディショナは、太陽光発電システムの中でも「心臓部」と呼ばれる重要な機器であり、発電された直流電力を家庭で使える交流電力に変換する役割を担っています。そのため、パワコンが停止するとシステム全体の運転も停止してしまいます。

自立運転では、このパワーコンディショナを送電網から切り離し、独立して運転させることで、停電時でも電気の供給を可能にしているのです。

なお、通常時は分電盤から建物全体に電気が送られますが、自立運転ではパワーコンディショナの専用コンセントからのみ電気が供給されます。そのため、通常時とは異なり、冷蔵庫やスマートフォンの充電器など、必要な機器だけを接続して使う必要がある点には注意しましょう。

停電時に自立運転へ切り替える方法

停電時に太陽光発電の電気を使用するためには、「自立運転」に切り替える操作を行う必要があります。停電が発生した際に慌てずに使用できるよう、あらかじめ操作方法を確認しておくことが重要です。

経済産業省の調査によると、台風15号の影響による停電時に、太陽光発電システムを設置している家庭のうち、約80%が「自立運転機能を活用した」と回答しています。一方で、残りの20%のうち約2割は「自立運転機能そのものを知らなかった」、6割は「機能があることは知っていたが操作方法が分からなかった」と回答しています。

停電時に確実に自立運転機能を使用するためには、操作手順を理解し、実際に操作できるよう準備しておくことが大切です。

メーカーによって切り替え操作の手順は異なりますが、一般的な自立運転の切り替え方法は以下の通りです。
  1. 主電源ブレーカーをオフにする
  2. 太陽光発電ブレーカーをオフにする
  3. 自立運転モードに切り替える
  4. 停電時用コンセントに使用したい機器を接続する

上記の順番で操作することで、太陽光発電でつくられた電気を専用コンセントから使用できるようになります。ただし、発電量は天候や日射量によって変動するため、消費電力の大きい家電の同時使用は避けましょう。

また、停電が復旧した際は、自立運転モードを解除し、通常の「自動運転」モードに戻す必要があります。誤った状態のまま放置すると、システムの不具合や売電停止につながる恐れがあるため注意が必要です。

停電時に備え、取扱説明書やメーカーのホームページなどで、切り替え・解除の手順を確認しておきましょう。
 

【注意点】停電時の太陽光発電の利用には制限がある

停電時に役立つ太陽光発電ですが、いくつかの制限があることは忘れてはいけません。いざという時に正しく活用するためにも、以下の注意点を理解しておきましょう。
  • 夜間や雨曇天のときは電気が使えない
  • 使用できる電気は1,500Wまで(家庭用の場合)
  • 100Vの家電しか使えない(家庭用の場合)

まず、停電時に太陽光発電で発電した電気を使えるのは「太陽が出ているとき」に限られます。発電は太陽光をエネルギー源としているため、夜間や雨・曇天などの天候では発電が行われず、電気を使うことはできません。そのため、自立運転を活用できるのは昼間の晴天時に限定される点に注意が必要です。

また、停電時に使用できる電力には多くの場合、上限が設けられています。安定した電力供給を維持するため、パワーコンディショナの自立運転コンセントから取り出せる電力は、家庭用の場合「最大1,500Wまで」と定められていることがほとんどです。そのため、パワーコンディショナに応じて、合計の消費電力が1,500Wを超えないよう注意しましょう

例えば、LED照明(約8W)やスマートフォン充電器(約10W)、ノートパソコン(約20~30W)などの低消費電力機器なら問題ありませんが、電子レンジ(約1,400W)やドライヤー(約1,000W)などを同時に使用すると上限を超えてしまう恐れがあります。



出典元:クールネット東京「見える化のすすめ 家電製品の消費電力(W)はどのくらい?」

さらに、家庭用の太陽光発電システムでは、電圧にも「100V」という上限が設けられています。そのため、消費電力が範囲内であっても、200V規格のエアコンやIHクッキングヒーターなどは利用できません。
 

停電時に備えて太陽光発電を設置するメリット

災害などで停電が発生すると、復旧まで数日から数週間かかる場合もあります。特に地震や大型台風の後は、交通やインフラが麻痺して復旧作業が遅れることも少なくありません。

そのような中で、自宅が倒壊や浸水などの二次災害の危険がない場合、「在宅避難」という選択肢を取る家庭も増えています。その際、太陽光発電は大きな助けとなります。

発電が可能な時間帯や天候は限られるものの、太陽光発電があることで、住宅では以下のようなメリットがあります。
  • テレビやスマートフォンで情報収集ができる
  • 冷蔵庫の運転を維持でき、食料を確保できる
  • 扇風機や電気毛布などを使って暑さ・寒さ対策ができる

さらに、昼間に発電した電力を活用し、充電式ライトやモバイルバッテリーを充電しておくことで、夜間の照明も確保できます。停電しても、最低限の生活を維持できることが、太陽光発電のメリットです。

特に、小さなお子さまや高齢者がいるご家庭では、温度管理や情報収集の手段を確保できることで、在宅避難を安全に行える環境を整えることができます。
 
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停電時の利便性を向上させるなら太陽光発電+蓄電池

停電への備えとして太陽光発電を導入する際は、蓄電池との併用がおすすめです。

蓄電池を併設した太陽光発電システムの場合、停電を検知すると自動で自立運転へ切り替わるタイプが主流となっており、特別な操作をすることなく電力供給を継続できます。突然の停電時にも慌てることなく、照明や冷蔵庫、通信機器などの使用を続けられる点が大きな利便性です。

さらに、蓄電池は日中に発電した電力を蓄えておくことができるため、夜間や雨・曇りの日など、発電量が少ない場合にも安定して電気を使用できる点がメリットです。

特に夜間に停電が発生すると、太陽光発電だけでは照明や冷蔵庫などが使えず不便ですが、蓄電池があれば夜間でも電気を確保でき、安心して過ごせるでしょう。




停電対策や災害時の利便性向上のためにも、太陽光発電は蓄電池とセットでの導入を検討することがおすすめです。
 
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停電対策の太陽光発電で費用が気になる方へ向けて

停電対策として太陽光発電や蓄電池を導入したくても、高額な初期費用が気になる方も多いでしょう。

国や自治体が実施する補助金制度を活用することで、太陽光発電システムの導入にかかる初期費用の負担を軽減できる場合があります。補助金は「国」「都道府県」「市区町村」がそれぞれ実施しており、条件次第では併用することも可能です。

ただし、太陽光発電の普及に伴って導入費が軽減されたことで、太陽光発電に対する補助金は削減傾向にあります。2025年度には国による「太陽光発電単体」に対する補助金は実施されておらず、国の補助金を利用するためには、「蓄電池」や「V2H(車から住宅へ電力を供給する仕組み)」とセットでの導入が必要です。

一方で、都道府県や市区町村によっては、太陽光発電のみでも対象となる補助金を設けているケースがあります。例えば東京都では、都内の住宅への太陽光発電システム設置に対し、機器費や工事費の一部を助成する制度を、令和9年度まで実施(*)しています。

なお、太陽光発電の補助金や助成金の申請期間、募集枠には限りがあり、予算に達すると早期終了してしまうこともあるため、導入を検討している方は早めの情報収集が重要です。

*参照家庭における太陽光発電導入促進事業実施要綱|東京都環境公社

なお、静岡県を対象とした補助金の情報については、以下のページで詳しくまとめていますのでぜひ参考にしてみてください。

【2025年最新版】太陽光発電設備の設置で利用できる静岡県の補助金制度を市町村ごとに紹介>>
 
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まとめ

太陽光発電システムは、停電時でも「自立運転」モードに切り替えることで、日が出ている時間帯の非常用電源として活用できます。

しかし、地震や台風などの災害時には、地域全体の停電が長引くことも多く、復旧までの時間が読めない場合もあります。時間帯や天候を気にせず、より安心して電気を使える環境を整えるためには、「蓄電池」との併用がおすすめです。蓄電池があることで、日中に発電した電力を貯めておくことができ、夜間や曇天時でも照明や家電を使用できます。

鈴与商事株式会社が提供する「鈴与の0円ソーラー」では、初期費用0円で太陽光発電と蓄電池を導入できます。メンテナンス費用も不要で、初期費用を抑えて太陽光発電や蓄電池の設置が可能です。

停電時や災害時の備えとして、太陽光発電+蓄電池の導入をご検討中の方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
 
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