卒FIT後に蓄電池を導入するメリット・デメリット|選び方も解説
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FIT制度の適用が終了したあとは、一般的に電気の買取価格が大きく下落します。その点を踏まえて、卒FIT後には主に以下3パターンの選択肢での対応があります。
卒FIT後の選択肢 | 詳細 |
---|---|
蓄電池を導入する | 自家発電した電気を貯められるようにして自家消費を増やす |
売電先を切り替える | 比較的高い価格で売電できる電力会社へ切り替える |
そのまま売電を続ける | 電力会社を切り替えずにそのまま売電を継続する |
買取価格の下落に備えたい場合、蓄電池の導入にはさまざまなメリットが期待できますが、デメリットも伴うことを理解しておきましょう。
本記事では、卒FIT後に蓄電池を導入するメリット・デメリットと、後悔を防ぐための蓄電池の選び方を解説します。
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卒FITとは?概要や卒FIT後の対応について紹介>>
■目次
卒FIT後に蓄電池を導入する2つのメリット
- 電気代の節約になる
- 停電時の備えになる
メリットの詳細をそれぞれ見てみましょう。
電気代の節約になる
しかし、卒FIT後は固定買取価格が適用されなくなり、売電価格が下がることで売電による収入は期待できなくなるでしょう。卒FIT後は、お住まいの地域に対応している電力会社のなかからご自身で売電先を選ぶことになりますが、どの電力会社もFIT適用中よりも低い売電価格となっていることが基本です。実際、2024年度のFIT期間の売電価格は16円/kWh(※1)なのに対し、例えば東京電力へ売電する場合の売電価格は8.5円/kWh(※2)と、およそ2分の1程度にまで下がってしまうことがわかります。
一方で、電気料金は高騰傾向にあるため、発電した電気を売電に回すのではなく自家消費量を増やすことで電気代の節約につながる可能性があります。2023年5月末時点の日本の家庭用電気料金は平均35円/kWh(※3)と、先述した売電価格(8.5円/kWh)と比べると4倍ほどです。
このように、卒FIT後は売電に回すよりも、自家消費率を高めたほうが金銭的なメリットを期待しやすくなります。蓄電池を導入することで、太陽光発電設備でつくり出した電気を貯めておくことができるようになり、発電量が期待できない早朝や夜間、雨天時などに使うことで電力会社からの電気の購入量を減らすことができ、電気代の節約につながります。
(※1)出典元:買取価格・期間等(2024年度以降)|経済産業省 資源エネルギー庁
(※2)出典元:再エネ買取標準プラン|再エネプラン|東京電力エナジーパートナー株式会社
(※3)出典元:2023年6月の電気料金、なぜ値上がりするの?いくらになるの?|経済産業省 資源エネルギー庁(電力取引報などから算出した2023年1~2月の電気代)
停電時の備えになる
「太陽光発電設備で電気をつくり使う・余った電気を蓄電池に貯める・発電ができない時間帯に蓄電分を使う」というサイクルを繰り返すことができるため、長期的な停電時も安心です。
卒FIT後に蓄電池を導入するデメリット
家庭用蓄電池の設置にかかる費用の相場は、工事費とあわせて48.4万〜216.1万円(蓄電容量1~14kWhの場合※)です。
蓄電池の価格は蓄電容量によっても異なり、大容量になるほどコストも高くなる傾向にあります。卒FITに備えたいものの、蓄電池の初期費用がネックとなり、導入に踏み切れないという方もいるでしょう。
ただし、蓄電池の購入時には、国や自治体による補助金・助成金制度を利用できる場合もあります。各制度で申請条件や支給額などに違いがあるため、公的機関のホームページから最新の情報を確認してみてください。
※出典元:「株式会社三菱総合研究所の資料」をもとに算出
家庭用蓄電池の価格はいくら?金額が変動する要因や抑えるコツも紹介>>
【2024年最新】家庭用蓄電池の補助金制度を国と自治体にわけて紹介>>
メリット・デメリットを踏まえて|卒FIT後の蓄電池の選び方
太陽光発電設備に対応する蓄電池を選ぶ
また、太陽光発電設備メーカーが認定した蓄電池とは異なる製品を組み合わせた場合、太陽光発電設備の保証対象外ともなりうる点に注意が必要です。蓄電池の購入前に、既存の太陽光発電設備との適合性や互換性、保証の継続可否をリサーチしておきましょう。
用途に合わせて選ぶ
チェック項目 | 詳細 | |
---|---|---|
太陽光発電設備の発電容量 | 蓄電池の蓄電容量が過剰・不足しているとデメリットが生じるため、太陽光発電設備の発電容量に見合った蓄電池を選ぶ <蓄電容量が過剰であることのデメリット>
<蓄電容量が不足していることのデメリット>
|
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蓄電池の種類 | 電池の種類 | リチウム電池や鉛蓄電池、ニッケル水素電池、NAS電池などの種類がある
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負荷タイプの種類 |
停電時に電気が供給される範囲が異なる <特定負荷型>
<全負荷型>
|
|
変換方式の種類 | 単機能型、ハイブリッド型、トライブリッド型がある <単機能型> 太陽光発電設備と蓄電池のパワーコンディショナーが別々
<ハイブリッド型> 太陽光発電設備と蓄電池のパワーコンディショナーが一体
<トライブリッド型> 太陽光発電設備と蓄電池、さらに充電スタンドのパワーコンディショナーが共通
|
自分自身の生活スタイルやご家族の要望、既存設備の状況、予算などさまざまな要素を考慮しながら、納得できる蓄電池を選択しましょう。
蓄電池の種類はどれがいい?電池・負荷タイプ・変換方式別に特徴や選び方を紹介>>
蓄電池の設置・販売業者に相談する
しかし、蓄電池にはさまざまな種類があるほか、既存設備との適合性などを確かめるにも専門的な知識が求められます。そのため、ご家庭の電気の使用状況や導入目的、お使いの太陽光発電設備を踏まえた蓄電池を選ぶのは、個人では難しいケースも多いでしょう。
蓄電池の選び方に不安がある場合には、蓄電池の設置・販売業者の意見を聞きながら購入を検討することをおすすめします。蓄電池の設置・販売業者へ相談し、プロの目線でのアドバイスを受けることで、ご家庭にぴったりの製品を見つけられるでしょう。
鈴与商事では、お客様のライフスタイルやお悩みを丁寧にヒアリングし、最適な蓄電池をご提案いたします。導入時だけでなく、導入後のサポートも万全に整えていますので、安心してお任せください。
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まとめ
卒FIT後の蓄電池導入には、電気代の節約、停電時の備えになるなどのメリットがある反面、初期費用やメンテナンスの負担といったデメリットも存在します。メリットとデメリットの両方を理解したうえで、用途に合った蓄電池の導入を検討しましょう。
鈴与商事では、蓄電池の販売・設置はもちろんのこと、余剰電力の買取サービスもご用意しております。蓄電池選びからアフターサポートまで、万全のバックアップ体制を整えておりますので、些細なお困りごともお気軽にご相談ください。
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