家庭用蓄電池の価格はいくら?金額が変動する要因や抑えるコツも紹介 蓄電池には、電気代をお得にできたり、停電時でも電気が使えたりといったメリットがあり、導入をお考えの方もいると思います。
ただ、蓄電池は安い買い物ではありません。費用の相場を理解していなければ、必要以上に支払ってしまうこともあるかもしれません。

そこで本記事では、家庭用蓄電池の設置費用の相場や、費用が変動する要素を紹介します。購入費用を抑えるポイントについても取り上げていますので、蓄電池の導入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。
 
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■目次
  まとめ
 
【この記事で分かること】
・蓄電池の価格相場
・蓄電池の価格を左右する要因
・蓄電池の価格を安く抑える方法
 

蓄電池の価格相場はいくら?

家庭用蓄電池の価格相場は、工事費を含めて16.6万〜158.2万円程度が目安です。蓄電容量が1〜14kWhの範囲で、容量が大きくなるほど総額も上がっていきます。

価格に大きな幅があるのは、選ぶ容量や機能、設置条件によって費用が変わるためです。下表では、本体価格に工事費を加えた容量別の相場をまとめました。
 
蓄電容量 本体の価格相場
(1kWhあたり)
工事費の相場
(1kWhあたり)
蓄電容量の大きさ 蓄電容量の大きさ別の本体価格相場+工事費
5kWh未満 15.0万円 1.6万円 1kWh 16.6万円
2kWh 33.2万円
3kWh 49.8万円
4kWh 66.4万円
5~10kWh未満 10.6万円 1.3万円 5kWh 59.5万円
6kWh 71.4万円
7kWh 83.3万円
8kWh 95.2万円
9kWh 107.1万円
10kWh以上 10.7万円 0.6万円 10kWh 119.0万円
11kWh 124.3万円
12kWh 135.6万円
13kWh 146.9万円
14kWh 158.2万円

株式会社三菱総合研究所の資料をもとに算出)

蓄電池の導入にかかる費用感を知りたい方は、まずは普段使っている電気使用量をもとに必要な蓄電容量を確認しましょう。その後、必要な蓄電容量を上表でチェックすれば、費用のおおよその目安がわかるはずです。
 
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蓄電池の価格を左右する要因

蓄電池の導入費用は以下の要素により変動します。
  • 蓄電容量
  • 電池の種類
  • パワコンの変換方式
  • 停電時の供給方式
  • 設置工事の難易度・設置場所
これらの要素を理解することで、価格を抑えるためのポイントが掴みやすくなります。
 

蓄電容量

蓄電容量とは、蓄電池に溜められる電気の量のことで、価格に直結する要素です。前述のとおり、蓄電池の本体価格は、蓄電容量が増えるほど1kWhあたりの価格は低くなる傾向があります。

蓄電容量が大きいほうが、停電が長引いたときも安心です。ただ、その分、総費用も高くなります。日常の電気使用量を把握して自宅に合った蓄電容量の製品を選ぶことが、結果としてコストダウンにつながるといえます。

家庭用蓄電池の容量選びについて|選ぶ際の注意点も解説​>>

電池の種類

蓄電池のタイプには、価格の高い順にリチウムイオン蓄電池・ニッケル水素電池・鉛蓄電池の3つがあります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
 
蓄電池のタイプ 特徴
リチウムイオン蓄電池 ・家庭用蓄電池やスマートフォンなどに使用
・小型で軽量、高容量、高電圧
ニッケル水素電池 ・リチウムイオン蓄電池が出る前にモバイル機器で使用
・過充電や過放電につよく、環境への影響が少ない
鉛蓄電池 ・家庭用蓄電池で使用されるケースもある
・長い歴史があり、コストを抑えられる

現在は価格が最も高いものの、小型で大容量のリチウムイオン蓄電池が主流です。

蓄電池の種類はどれがいい?電池・負荷タイプ・変換方式別に特徴や選び方を紹介​>>

パワコンの変換方式

蓄電池の電気の変換方式は「ハイブリッド型」と「単機能型」があり、ハイブリッド型のほうが価格が高い傾向にあります。

ハイブリッド型と単機能型の一番の違いは、パワーコンディショナー(パワコン)の台数です。パワーコンディショナーとは、太陽光パネルで発電した電気を家庭で使えるように変換する機器のことで、太陽光発電における心臓部に当たります。
 
ハイブリッド型 太陽光パネルと蓄電池のパワーコンディショナーが共通
単機能型 太陽光パネルのパワーコンディショナーと蓄電池のパワーコンディショナーが別々


ハイブリッド型は初期費用が高くなりますが、パワコンが共通のため、交換が必要な際はパワコン1つ分の費用で済みます。また、停電時も消費電力が大きい家電を使用できるのもメリットの1つです。

一方の単機能型は初期費用が抑えられる反面、パワコンが2台となるため、交換が必要な場合は費用負担が大きくなります。ハイブリッド型よりも停電時の出力が小さいため、停電時に出力が大きい家電を複数台使うと機能が停止する可能性があります。

停電時の供給方式

蓄電池の電気の供給方式は「特定負荷型」と「全負荷型」があり、停電時に供給される電気の範囲が異なります

<停電時に供給される電気の範囲>
特定負荷型 特定の部屋や電化製品にのみ電気を供給する
全負荷型 すべての部屋や電化製品に電気を供給する

特定負荷型のほうが費用は安い傾向にありますが、停電時は特定の部屋や電化製品だけしか電気を使用できません。停電が長引いた際は不便に感じることもあるでしょう。

全負荷型は費用が高くなる反面、すべての部屋や電化製品で電気が使用できるため、停電が長引いても通常とあまり変わらない生活を送れます。

蓄電池を選ぶ際は、それぞれの特徴を理解したうえで、費用だけでなく用途もよく考えて選ぶことが大切です。
なお、通常時にはどちらのタイプも家全体に電気を供給できます。

設置工事の難易度・設置場所

蓄電池の総額には、本体価格に加えて設置工事費がかかります。工事費は1kWhあたり平均約0.6〜1.6万円が目安ですが、設置場所の条件によって変動する点に注意が必要です。

たとえば、設置スペースまでの配線距離が長い場合や、基礎工事が追加で必要な場合、分電盤の位置が遠い場合などは、その分だけ作業の手間が増え、費用も上がりやすくなります。

自宅の設置環境がどうなっているかは、現地調査をしてもらわないと正確にはわかりません。見積もりを取る際は、工事内容と費用の内訳まで確認しておくと安心です。

蓄電池の価格を安く抑える方法

蓄電池の設置費用を抑えるためのポイントを紹介します。蓄電池は大きな買い物になるため、ポイントを押さえて負担を少しでも減らしましょう。

国や自治体の補助金を活用する

蓄電池の設置には、国や自治体が実施している補助金を利用できるケースがあります

例えば、国が実施している「DR補助金(家庭用蓄電システム導入支援事業)」では、要件を満たした場合に最大60万円の補助を受けられます。なお、令和7年度補正(2026年公募)は2026年5月29日に予算上限に達し、受付を終了しています。

蓄電池の設置で利用できる補助金制度はほかにもあるので、ぜひ調べてみてください。活用できれば費用負担を抑えられるでしょう。

ただし、対象となる蓄電池は制度によって異なり、申請条件も毎年同じとは限りません。利用前に必ず条件を確認しましょう。

家庭用蓄電池の補助金制度を国と自治体にわけて紹介>>
【2026年最新】蓄電池のDR補助金とは?条件や金額、受給までの流れを解説​>>

複数の業者から相見積もりを取る

工事費用は業者によって異なります。したがって、複数の業者から見積もりをもらって比較すれば費用を抑えられるかもしれません

なかには、相場より安い工事費用を提示しておきながら、後から追加費用を請求する業者もいます。業者を比較する際は、工事費用だけではなく、工事内容、費用の内訳が記載されているか、アフターサービスは充実しているかといった点をチェックすることも重要です。

必要最低限の容量・機能にしぼる

蓄電池の価格は容量や機能に応じて上がるため、自宅に必要な分だけにしぼることで費用を抑えられます。停電時の安心感を求めて大容量を選びがちですが、使いきれなければコストがかさむだけです。

まずは、普段の電気使用量や、停電時にどの家電をどれくらい使いたいかを整理してみましょう。そのうえで、過不足のない容量と機能を選べば、ムダな出費を防げます。

たとえば、停電時に最低限の電気が確保できればよい場合は、全負荷型ではなく特定負荷型を選ぶことで費用を抑えられます。

型落ちモデルを選ぶ

型落ちした蓄電池を選ぶのも1つの方法です。購入価格を抑えることができ、結果としてトータルコストを下げられます。

型落ちとは、最新型の製品よりも古い型式の製品のことです。最新型には性能が向上している、不具合が改善されているといったメリットがありますが、基本的な性能は型落ちで十分というケースは少なくありません。

最新型にこだわりがなければ、型落ちの蓄電池も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
 
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蓄電池の価格に関するよくある疑問

ここまで蓄電池の価格相場や費用を抑える方法を解説してきましたが、導入を検討するなかでは、まだ気になる点が残っている方もいるでしょう。

ここでは、蓄電池の価格についてよく寄せられる疑問にお答えします。

蓄電池の後付け価格はどのくらいですか?

後付けの本体価格は、容量1〜14kWhで16.6万〜158.2万円程度と新規導入時と同じ相場ですが、工事費は割高になりやすい傾向があります。新築時のように建築工事と足場や配線をまとめられず、後付けでは蓄電池のためだけに工事を組む必要があるためです。

加えて、既存の太陽光発電やパワコンとの組み合わせによって、必要な機器や工事内容が変わります。太陽光発電用のパワコンを活かせるか、新たに追加するかでも総額に差が生じるでしょう。搬入経路が狭い、配線距離が長いといった条件があれば、さらに費用がかさむこともあります。

正確な費用を知るには、現地調査を受けて見積もりを出してもらうことが欠かせません。

家庭用蓄電池を後付けする際の4つのポイント!手続きについても解説​>>

蓄電池の費用対効果はどのくらいですか?

蓄電池の費用対効果は、電気の使い方や契約プラン、太陽光発電の有無によって大きく変わります。

蓄電池単体の場合は、電気代が安い時間帯に充電し、高い時間帯に放電して使えば、毎月の電気代を抑えられます。

太陽光発電と併用する場合は、昼間に発電して余った電気を蓄えて夜に使うことで、電力会社から買う電気量を減らすことができ、電気代を抑えられます。加えて、停電時の備えという、金額に表れにくい価値もあります。

補助金を活用できれば初期投資費用の回収期間も短くなるため、導入前にシミュレーションを行うとよいでしょう。
 

まとめ

蓄電池の価格について、本記事のポイントをQ&A形式でおさらいします。
 
Q. 蓄電池の価格相場はいくらですか?
家庭用蓄電池の価格相場は、工事費を含めて16.6万〜158.2万円程度が目安です。蓄電容量1〜14kWhの範囲で、容量が大きくなるほど総額も上がります。選ぶ容量や機能、設置条件によって費用が変わるため、価格に大きな幅があります。まずは必要な蓄電容量を確認し、おおよその目安を把握しましょう。
 
Q. 蓄電池の価格は何で決まりますか?
蓄電池の導入費用は、以下の要素により変動します。
  • 蓄電容量
  • 電池の種類
  • パワコンの変換方式
  • 停電時の供給方式
  • 設置工事の難易度・設置場所
容量が大きいほど、また機能が充実するほど価格は上がります。これらを理解すると、価格を抑えるポイントが掴みやすくなります。
 
Q. 蓄電池の蓄電容量はどう選べばいいですか?
大切なのは、日常の電気使用量を把握し、自宅に合った容量を選ぶことです。容量が大きいほど停電が長引いても安心ですが、その分総費用も高くなります。過不足のない容量選びが、結果として導入コストを抑えることにつながります。

停電時にどの家電をどれくらい使いたいかも整理して選びましょう。
 
Q. 蓄電池の価格を安く抑える方法はありますか?
主な方法は以下のとおりです。
  • 国や自治体の補助金を活用する
  • 複数の業者から相見積もりを取る
  • 必要最低限の容量・機能にしぼる
  • 型落ちモデルを選ぶ
相見積もりでは工事費用だけでなく、工事内容や費用の内訳、アフターサービスも確認しましょう。ポイントを押さえて負担を減らすことが大切です。
 
Q. 蓄電池の電池の種類にはどんなものがありますか?
価格の高い順に、以下の3種類があります。
  • リチウムイオン蓄電池
  • ニッケル水素電池
  • 鉛蓄電池
現在は小型軽量で高容量なリチウムイオン蓄電池が主流です。

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